企業がミッション・ビジョン・バリューを策定するのはなぜか。
考えていきたいと思います。
ピーター・F・ドラッカーは著書「ネクストソサエティ」の中でこう書いています。
「ミッション・ビジョン・バリュー以外はすべてアウトソースできる」
この言葉から考えてみます。
例えば、ミッション・ビジョン・バリューがあることで以下のメリットがあるのではないでしょうか。
・特別な存在(唯一無二の存在)としてお客様から認知される :対外的
・組織が進むべき方向を社員が認知できる :対内的
他社と同じ事業をしていても、どんな価値観で、どんな使命感で事業を行っているかで、お客様への価値は変わってくるはずです。
ある企業のミッションを比べてみましょう。
A社
「常にすべての市場でカスタマーに対して最良の商品やサービスを提供する。女性、男性、ティーン、キッズを対象に、幅広くバラエティに富んだコレクションを展開する。」
B社
「本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供する」
同じ「服」を提供する企業でも、ミッションによって企業の印象は変わります。A社はH&M、B社はユニクロのファーストリテイリンググループのミッションです。
(ファーストリテイリンググループは「本当に良い服」「今までにない新しい価値を持つ服」をさらに詳しい意味を明文化しています。)
お客様に対しては他にはない特別な存在として、価値を提供できる。
そして社員に対しては、目指す方向性を示し、組織をまとめることができる。
簡潔に書くとこの2点の利点があると考えます。
次回もミッション・ビジョン・バリューについて探求していきたいと思います。
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