ブルームウィルが常に意識に置いていることは、日本が「成長社会から成熟社会」へと移行したということです。


出典:http://akiran1969.blog.fc2.com/blog-entry-793.html


成長社会と成熟社会


成長社会とは「経済成長が右肩上がりの時代」「給料が毎年上がった時代」「バブル景気」という言葉で表されることが多く、成熟社会と比べるとイメージしやすいと思います。

では成熟社会とはどんな社会をイメージされますでしょうか。

上記のグラフを見ると「経済成長率が▲1.0%~2.0%」「平均給与が右肩下がり」という悪い印象ではないでしょうか。正直、私自身「バブル期に比べて今は良くない。厳しい時代だ」と思っていました。

しかし色々な情報に触れるなかで考えが変わっていきました。

例えばイギリスのガボールという物理学者が「成熟社会」をこう定義しています。

ひたすら量的拡大のみを追い求める経済成長やそれに支えられた大量消費社会のかわりに、高水準の物質文明と共存しつつも、精神的な豊かさや生活の質の向上を最優先させるような、平和で自由な社会を意味している。

高成長から低成長への転換期にあたり、自然との闘いから人間性との闘いへ、物質的・手段的価値から精神的・表出的価値への推移(=成熟)を可能にし促進するような政治、経済、社会、文化全般の見直しを提唱したものである。
  (日本大百科全書小学館)

成熟社会とは成長が止まって衰退する社会ではないと言っているんですね。成長社会で築いた土台のうえに、次のステップとして精神的な豊かさや生活の質の向上を優先させていく社会であると。つまり社会は今も、今後も、向上し続けるべきだと訴えかけています。

また、成長社会と成熟社会の違いを分かりやすく表現しているキーワードを引用します。

成熟社会の7つの視点   
【成長社会の特徴】                      【成熟社会の目指すべき方向】
社会の成長を前提                     →  環境重視、持続可能な仕組みづくり
自然の改変、喪失         →  自然の保全、再生、創出
巨大、拡大型           →  身の丈にあった集約型
経済効率性、生活の量的充足    →  生活の質の向上
画一、標準的           →  多様性・個性化
生産者の視点                                    →  消費者、生活者の視点
地域への無関心、自己中心的考え     → 人と人のきずな、結びつき

(兵庫県の「まちづくり基本方針」より)

社会が変化し、顧客が変化することで、求められる商品やサービスが変わっていきます。

よって事業をする、セールスをする、プロモーションをする際には社会の変化を認識する事が不可欠です。私たちの人材育成事業も例外ではありません。

日々アップデートされる社会に敏感に反応し、変化を認識していきましょう。


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